〔効〕外科手術時の低血圧維持,異常高血圧の救急処置.

〔用〕(注)0.5〜1.25mg/mL液を1〜6mg/分で点滴静注.低血圧維持には0.5〜1.5mg/分.

〔禁〕重症の動脈硬化症,未治療の貧血,高度の非代償性出血,出血性ショック,呼吸不全,重篤な肝・腎疾患,高度の心・脳循環障害,妊婦.

〔慎〕糖尿病,アジソン病,動脈硬化症,心・肝・腎障害,ステロイド投与中,アレルギー体質,小児,高齢者,衰弱者.

〔相〕プロカインアミドで本剤の作用増強,筋弛緩剤の作用を増強.

〔副〕〔重大な副作用〕四肢末梢のチアノーゼ,呼吸停止,麻ひ性イレウス. 〔その他の副作用〕頻脈,徐脈,期外収縮,心電図異常,遷延性低血圧,発疹,発赤,肝機能障害,乏尿,覚醒遅延,散瞳.

〔妊〕投与しない.

〔作用機序〕
自律神経節を遮断し,末梢動脈の拡張とともに末梢静脈の緊張を緩和し血圧を下げる.

〔体内動態〕
血漿たん白結合率：ほとんど結合しない
尿中排泄率：14〜55%(50〜191mg d.i., 3hr)

mw：596.81
mp：約235℃(分解)
★白色結晶又は結晶性粉末,においはない.
[α]20D：+20〜+23°(水)
★溶けやすい.

trimetaphan camsilate
アルフォナード
Arfonad
(ロシュ)
―注：1V中250mg
pH：3.8〜5.8
浸透圧比(生理食塩液対比)：約1
(5%ブドウ糖に溶かし,0.1%に調製)