〔効〕外眼部・前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,上強膜炎,前眼部ぶどう膜炎,術後炎症).

〔用〕(外)1回1〜2滴,1日3〜4回点眼.

〔禁〕本剤過敏歴. 〔原則禁忌〕角膜潰瘍,ウイルス性結膜・角膜疾患,結核性・真菌性・化膿性眼疾患.

〔副〕〔重大な副作用〕眼内圧亢進,緑内障,角膜ヘルペス・角膜真菌症・緑膿菌感染症を誘発,角膜ヘルペス・潰瘍,外傷時穿孔. 〔その他の副作用〕長期使用で後嚢下白内障,創傷治癒の遅延,下垂体・副腎皮質系機能の抑制,刺激感.

〔貯〕室温,遮光.

〔作用機序〕
合成副腎皮質ホルモン.毛細血管壁や細胞膜の透過性抑制,白血球の遊走抑制,細胞内リソソーム膜安定化,抗体産生抑制,組織のヒスタミン合成能・結合能抑制などによる抗炎症・抗アレルギー作用.

〔体内動態〕
Tmax：7.5min(角膜点眼)
　40min(眼房水点眼)

mw：516.41
mp：233〜235℃
★白色〜微黄色の結晶性粉末.においはないか又はわずかにエタノール臭がある.
★溶けやすい.
★吸湿性.

dexamethasone sodium phosphate
オルガドロン
Orgadron
(三共)
デカドロン
Decadron
(萬有)
―点眼・点耳液：0.1%(リン酸2Na塩)

テイカゾン

〔効〕フラジオマイシン感性菌による外眼部,前眼部の細菌感染症で炎症反応の著しい場合.本来ステロイド剤の適応となる外眼部,前眼部の疾患でフラジオマイシン感性菌の感染防止を必要とする場合.フラジオマイシン感性菌による細菌感染を伴う外耳の湿疹・皮膚炎.耳鼻咽喉科領域における術後処置.

〔用〕(外)1日1〜数回患部に塗布.

〔禁〕本剤過敏歴,アミノ糖系抗生物質・バシトラシン過敏歴. 〔原則禁忌〕角膜上皮剥離,角膜潰瘍,ウイルス性結膜・角膜疾患,結核性・真菌性眼疾患.

〔慎〕鼓膜穿孔,糖尿病,耳手術後.

〔副〕〔重大な副作用〕非可逆性の難聴. 〔その他の副作用〕眼瞼炎,結膜炎,刺激感,全身的使用の場合と同様な症状が現れる可能性があるので長期連用は避ける.

〔小児〕安全性は確立されいない.

〔作用機序〕
フラジオマイシンによるグラム陽性菌に対する殺菌作用とメチルプレドニゾロンの抗炎症作用.

〔効〕外眼部,前眼部(0.1%及び0.05%)の炎症性疾患(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,上強膜炎,虹彩炎,虹彩毛様体炎,ぶどう膜炎,術後炎症など).
0.02%：外眼部の炎症性疾患(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,上強膜炎).

〔用〕(外)0.02%, 0.1%は用時振とう.1回1〜2滴1日2〜4回,0.05%は1日3〜5回点眼.

〔禁〕〜〔副〕デキサメタゾンに準ずる.

〔作用機序〕
合成副腎皮質ホルモン.デキサメタゾンに準ずる.デキサメタゾンと同等の効果.眼圧上昇作用はベタメタゾンの1/8〜1/10.

mw：376.47
mp：約290℃(分解)
★白色ないし微黄色の結晶性粉末.無臭.
★ほとんど溶けない.

fluorometholone
フルメトロン
Flumetholon
(参天)
―点眼液：0.02%, 0.1%, 0.05%

オドメール, ピトス, フルオメソロン, フルコン

〔効〕外眼部・前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,上強膜炎,前眼部ぶどう膜炎,術後炎症).

〔用〕(外)1回1〜2滴,1日3〜4回点眼.

〔禁〕本剤過敏歴. 〔原則禁忌〕角膜上皮剥離・角膜潰瘍,ウイルス性結膜・角膜疾患,結核性・真菌性・化膿性眼疾患.

〔慎〕糖尿病.

〔副〕デキサメタゾンに準ずる.

〔貯〕遮光.

〔作用機序〕
合成副腎皮質ホルモン,デキサメタゾンに準ずる.抗炎症効果はヒドロコルチゾンの約25〜30倍.

mw：516.41
mp：195〜205℃(分解)
★白色の粉末.においはない.吸湿性で光によって徐々に着色.
★溶けやすい.

betamethazone sodium phosphate
リンデロン
Rinderon
(シオノギ)
―眼・耳科用液：0.1%(リン酸2Na塩)
―点眼液：0.01%

サンベタゾン, ベルベゾロン, リノロサール