亜硝酸・硝酸類 |
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名称及び製剤 | 治療に関する項目 | 使用上の注意に関する項目 | 作用機序と体内動態 | 化学構造及び物性 |
硝酸イソソルビド |
〔効〕狭心症,心筋梗塞(カプセル,徐放錠,テープでは急性期を除く),冠硬化症(慢性虚血性心疾患,無症候性虚血性心疾患,動脈硬化性心疾患). 〔用〕(内)1日15〜40mgを3〜4回に分服.狭心症発作時は1回5〜10mgを舌下投与.徐放製剤は1日40mgを2回に分服.(外)1回1枚を24〜48時間ごとに胸部,上腹部,背部,大腿部に貼付. |
〔禁〕重篤な低血圧・心原性ショック,閉塞隅角緑内障,硝酸・亜硝酸エステル系薬過敏歴,(貼付錠)頭部外傷又は脳出血,著しい貧血. 〔慎〕低血圧,原発性肺高血圧症,肥大型閉塞性心筋症,心筋梗塞の急性期(ニトロールのみ). (貼付剤)肝障害,高齢者. 〔相〕併用注意:飲酒で血圧低下. (貼付錠・剤)利尿剤,他の血管拡張剤,他の硝酸,亜硝酸エステル系薬剤で血圧低下が増強. 〔副〕眩暈,血圧低下,熱感,潮紅,心悸亢進,浮腫,動悸,全身倦怠感(徐放製剤),頭痛,頭重,ふらつき,耳鳴,脱力感,不快感,発疹,悪心,嘔吐,胃部不快感,上腹部痛,食欲不振,肝障害. (外)一次刺激性の接触皮膚炎,アレルギー性接触皮膚炎,接触皮膚炎後の軽度色素沈着. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ. 〔小児〕安全性は確立されていない. 〔貯〕(カプセル)防湿. 〔服薬指導〕徐放錠はかまずに服用. (外)毎回貼布部位を変える.飲酒により血圧低下→機械の操作などに注意する. |
〔作用機序〕 〔体内動態〕 |
mw:236.14 |
isosorbide dinitrate |
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ニトロール サークレス |
〔効〕〔用〕(注)(1)急性心不全(慢性心不全の急性憎悪期を含む):原液のまま,又は生理食塩液,5%ブドウ糖液で希釈し0.05〜0.001%溶液とし1.5〜8mg/hrで点滴静注,1時間あたり10mgまで. (2)不安定狭心症:2〜5mg/hrで点滴静注. (3)冠動脈造影時の冠れん縮緩解:希釈せずに5mgをカテーテルを通しバルサルバ洞内に1分以内に注入,10mgまで. |
〔禁〕重篤な低血圧,心原性ショック,Eisenmenger症候群,原発性肺高血圧症,右室梗塞,脱水症状,神経循環無力症,閉塞隅角緑内障,硝酸・亜硝酸エステル系薬過敏歴,頭部外傷・脳出血. 〔慎〕低血圧,左室充満圧低下,ゼラチン含有製剤又は含有食品に過敏症の既往歴. 〔相〕併用注意:利尿薬,他の血管拡張薬,他の硝酸,亜硝酸エステル系薬(血圧低下増強). 〔副〕〔重大な副作用〕ショック,心室細動,心室頻脈. 〔その他の副作用〕血圧低下,眩暈,動悸,四肢浮腫,心拍出量低下,徐脈,期外収縮,心房細動等,頭痛,全身倦怠感,興奮,陽気,嘔気,嘔吐,食欲低下,動脈血酸素分圧低下,メトヘモグロビン血症,GOT上昇,GPT上昇,発疹. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ. 〔小児〕安全性は確立されていない. 〔貯〕遮光.禁凍結. |
〔体内動態〕 |
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ニトロールスプレー Nitorol Spray (エーザイ) ―噴霧剤:1噴射中1.25mg(100噴射分,10g入) ポンプ式スプレー剤 添加物:無水エタノール, 濃グリセリン |
〔効〕狭心症発作の緩解. 〔用〕(内)口腔内に1回1噴射.効果不十分時は1噴射に限り追加. |
〔禁〕重篤な低血圧・ショック,閉塞隅角緑内障,硝酸・亜硝酸エステル系薬過敏歴,頭部外傷・脳出血,高度の貧血. 〔慎〕低血圧,心筋梗塞の急性期,原発性肺高血圧症,肥大型閉塞性心筋症. 〔相〕併用注意:飲酒で血圧低下,他はニトロールに準じる. 〔副〕眩暈,血圧低下,熱感,潮紅,動悸,頭痛,脱力感,不快感,発疹,嘔吐,胃部不快感,食欲不振,肝障害,口内刺激,舌のしびれ,口腔内びらん. 〔妊〕ニトロールに準じる. 〔服薬指導〕はじめて使用する場合は6〜7回,3日以上間隔をおいた場合は1回空吹きした後使用する. |
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ニトロフィックス |
〔効〕狭心症. 〔用〕(内)1回5mgを1日2回,上顎部の唇と歯肉の間に挿入し,白色面を歯肉に貼付する.効果不十分な場合は1回10mg,1日2回貼付. |
〔禁〕重篤な低血圧又は心原性ショック,閉塞隅角緑内障,頭部外傷又は脳出血,著しい貧血,高度の貧血,硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に過敏症の既往歴のある患者. 〔慎〕低血圧,原発性肺高血圧症,肥大型閉塞性心筋症の患者.高齢者. 〔相〕併用注意:(1)飲酒又は利尿薬,他の血管拡張薬との併用により血圧低下が増強. (2)他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤との併用により頭痛,血圧低下が増強. 〔副〕血圧低下,起立性低血圧,ふらつき,眩暈,顔面潮紅,胸部不快感,頭痛,嘔気,心窩部痛,発疹,口内炎,歯肉痛,肝障害. 〔服薬指導〕急に投与を中止すると症状悪化→医師の指示なしに中止しない. |
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一硝酸イソソルビド |
〔効〕狭心症. 〔用〕1回20mg1日2回を経口投与する.年齢,症状により適宜増減.効果不十分な場合には1回40mg1日2回まで増量可.労作狭心症又は労作兼安静狭心症で発作回数及び運動耐容能の面で重症と判断された場合には1回40mg1日2回投与可. |
〔禁〕重篤な低血圧・心原性ショック,閉塞隅角緑内障,頭部外傷・脳出血,高度な貧血,硝酸・亜硝酸エステル系薬剤過敏症. 〔慎〕低血圧,原発性肺高血圧症,肥大型閉塞性心筋症,高齢者. 〔相〕併用注意:アルコール,利尿剤,他の血管拡張剤,他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤で血圧低下の増強. 〔副〕〔重大な副作用〕ショック,心室細動,心室頻拍. 〔その他の副作用〕眩暈,ふらつき,熱感,動悸,血圧低下,浮腫,頭痛,頭重感,不眠,全身倦怠感,しびれ,発疹,そう痒感,腹痛,下痢,嘔気,胃もたれ,腹部膨満感,鼓腸,口内乾燥,悪心・嘔吐,食欲不振,GOT・GPT・LDHの上昇,CPK・BUN・クレアチニンの上昇. 〔服薬指導〕急に投与を中止したとき症状が悪化→医師の指示なしに中止しない.投与開始時に頭痛等の副作用のために,注意力,集中力,反射運動能力の低下→危険を伴う機械の操作に従事させない. |
〔作用機序〕 〔体内動態〕 |
mw:191.14 |
isosorbide mononitrate |
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ニトログリセリン |
〔効〕狭心症,心筋梗塞,心臓喘息,アカラジアの一時的な緩解. 〔用〕(内)1回0.3〜0.6mgを舌下投与.効果は数分後に発現し約5分後に最高,狭心症に対し数分間で効果の現われない場合0.3〜0.6mgを追加. |
〔禁〕緑内障,頭部外傷・脳出血,著しい貧血,硝酸・亜硝酸類過敏歴,重篤な低血圧,心原性ショック. 〔慎〕低血圧,心筋梗塞の急性期,原発性肺高血圧,肥大型閉塞性心筋症. 〔相〕併用注意:(1)他の血管拡張薬,Ca拮抗薬,ACE阻害薬,β遮断薬,利尿薬,降圧剤,三環系抗うつ剤,メジャートランキライザー,アルコール(血圧低下増強). (2)他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤(頭痛,血圧低下増強). 〔副〕脳貧血,血圧低下,熱感,潮紅,心悸亢進,眩暈,頭痛,失神,悪心・嘔吐,発汗,尿失禁,便失禁. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ. 〔貯〕遮光,20℃以下. 〔服薬指導〕舌下投与する.初めての投与は必ず1錠投与.一過性の頭痛は投与を続けると起こらなくなる. |
〔作用機序〕 〔体内動態〕 |
mw:227.09 |
nitroglycerin |
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ニトログリセリン-ACC バソレーター |
〔効〕〔用〕(注)(1)手術時の低血圧維持:1〜5μg/kg/分. (2)手術時の異常高血圧の救急処置:0.5〜5μg/kg/分. (3)急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む):0.05〜0.1μg/kg/分で開始,5〜15分ごとに0.1〜0.2μg/kg/分ずつ増量・維持. (4)不安定狭心症:0.1〜0.2μg/kg/分で開始,5分ごとに0.1〜0.2μg/kg/分ずつ増量し1〜2μg/kg/分で維持.効果がないときは20〜40μg/kgの静注を1時間ごとに併用. |
〔禁〕硝酸・亜硝酸エステル系薬過敏歴,閉塞隅角緑内障,著しい貧血. 〔慎〕新生児・乳幼児,メトヘモグロビン血症,頭部外傷・脳出血,著しい低血圧,肝障害,高齢者. 〔相〕併用注意:(1)筋弛緩薬パンクロニウムの神経筋遮断効果を延長. (2)利尿薬・他の血管拡張薬で血圧低下増強. (3)ヘパリンの作用減弱. 〔副〕〔重大な副作用〕急激な血圧低下,心拍出量低下,心拍数増加,投与終了後の遷延性血圧低下,リバウンド現象. 〔その他の副作用〕頻脈,不整脈,CVP上昇(中心静脈圧上昇).腹圧遷延,期外収縮(頻脈は若年者で発現しやすい),静脈炎,メトヘモグロビン血症,PaO2低下(動脈血酸素分圧低下),乏尿,無尿,けいれん,頭痛・頭重感,悪心・嘔吐,代謝性アシドーシス,覚醒遅延,脳浮腫,胸部不快感,倦怠感,口内乾燥感,あくび. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.授乳は避ける. 〔小児〕安全性は確立されていない. 〔貯〕遮光. |
〔体内動態〕 |
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ニトロダームTTS ★ノバルティスファーマ社によるニトロダームTTSの情報提供サイト バソレーターテープ, ミニトロ |
〔効〕狭心症. 〔用〕(外)1日1回1枚を胸部,腰部,上腕部のいずれかに貼付.効果不十分な場合は2枚まで. |
〔禁〕重篤な低血圧,閉塞隅角緑内障,頭部外傷,脳出血,著しい貧血,硝酸・亜硝酸類過敏歴. 〔慎〕低血圧,肥大型閉塞性心筋症,原発性肺高血圧症. 〔相〕(1)飲酒,Ca拮抗薬,ACE阻害薬,β-遮断薬,利尿薬,降圧薬,三環系抗うつ薬,メジャートランキライザーで血圧低下作用増強. (2)他の血管拡張薬,他の硝酸・亜硝酸類剤との併用で頭痛,血圧低下作用増強. (3)アスピリン・他の非ステロイド性消炎剤で本剤の作用減弱. 〔副〕脳貧血,血圧低下,熱感,潮紅,頻脈,動悸,眩暈,浮腫,失神,頭痛・頭重感,アレルギー性接触皮膚炎,全身発疹,一次刺激性の接触皮層炎,かぶれ,びらん,悪心・嘔吐,下痢,耳鳴,頸部硬直感,疲労感,倦怠感,発汗,尿・便失禁. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.授乳を中止. 〔小児〕安全性は確立されていない(使用経験がない). 〔貯〕遮光,禁高温. 〔服薬指導〕頭痛などのため注意力,集中力,反射運動能力などの低下→車の運転などをしない.皮膚を清潔にしてから貼付する.毎回貼付部位を変える. |
〔体内動態〕 |
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ヘルツァー Herzer (ニチバン,大鵬) ミリスロール Millisrol (日本化薬) ―貼付剤:1枚(5cm×10cm)中ニトログリセリン5mg |
〔効〕狭心症,急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む). 〔用〕(外)1回1枚,1日2回12時間ごとに胸部・上腹部・背部・上腕部・大腿部のいずれかに貼付. |
〔禁〕重篤な低血圧,心原性ショック,閉塞隅角緑内障,頭部外傷・脳出血,著しい貧血,硝酸・亜硝酸類過敏歴. 〔慎〕低血圧,原発性肺高血圧症,閉塞性肥大型心筋症. 〔相〕併用注意:(1)他の血管拡張薬,Ca拮抗薬,ACE阻害薬,β-遮断薬,利尿薬,降圧薬,三環系抗うつ薬,メジャートランキライザー,アルコール(血圧低下増強). (2)他の硝酸・亜硝酸類剤(頭痛,血圧低下等副作用増強). (3)アスピリン・他の非ステロイド性消炎剤で本剤の作用減弱. 〔副〕動悸,血圧低下,起立性低血圧,心拍出量低下,眩暈,徐脈,熱感,頭痛,頭重,悪心,嘔吐,貼付部位のかゆみ,発赤,皮膚刺激感,かぶれ,発疹など,口渇,全身倦怠感. 〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.授乳を中止. 〔小児〕安全性は確立されていない(使用経験が少ない). 〔貯〕遮光. 〔服薬指導〕毎日貼付部位を変える.足底部への貼付は避ける.起立性低血圧などを起こすことがある. |
〔体内動態〕 |
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