硫酸バメタン |
〔効〕(1)次の疾病に伴う末梢循環障害:ビュルガー病,閉塞性動脈硬化症,血栓性静脈炎,静脈血栓症,レイノー病・レイノー症候群,ズーデック病,凍瘡・凍傷,四肢冷感,冷え症,四肢知覚異常,特発性脱疽.
(2)メニエル病・メニエル症候群.
〔用〕(内)1日37.5〜75mgを3〜6回に分服.
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〔禁〕急性・慢性冠動脈疾患.
〔副〕悪心,食欲不振,心悸亢進,熱感,頭痛,めまい,振戦,発疹.
〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.
〔貯〕遮光.
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〔作用機序〕
β-受容体に作用して血管を拡張させ血圧を低下させる.心臓に対しては拍動数及び収縮力を増加させる.
〔体内動態〕
治療域血漿中濃度:20〜80ng/mL
尿中排泄率:25%(p.o., 14hr)
主な代謝物:遊離型
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mw:516.65
mp:約169℃(分解)
★白色の結晶又は結晶性粉末で,においはなく,味は苦い.
★溶けやすい.
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塩酸トラゾリン |
〔効〕(1)次の疾病に伴う末梢循環障害:ビュルガー病,閉塞性動脈硬化症,血栓性静脈炎,レイノー病・レイノー症候群,肢端紫藍症,凍瘡・凍傷,肢端知覚異常,間欠性跛行,壊疽,灼熱痛,下腿潰瘍.
(2)網膜中心動脈閉塞症. (3)視神経炎.
〔用〕(内)1日6.25〜12.5mg,漸次増量し1日60〜120mg分服.1日250mgまで増量可.
(注)初め少量より漸増,1日10〜80mgを分割して皮下注.
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〔禁〕急性・慢性冠動脈疾患,脳血管障害,本剤過敏歴.
〔慎〕胃炎・消化性潰瘍.
〔副〕心悸亢進,頻脈,起立性低血圧,急激な血圧上昇,不整脈,狭心症様疼痛,灼熱感,温感,潮紅,発汗,立毛,鳥肌,蟻走感,頭痛,振戦,眩暈,不安,食欲不振,悪心・嘔吐,胃痛,結膜充血,発疹,悪寒.
〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.
〔小児〕安全性は確立していない.
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〔作用機序〕
α-受容体拮抗薬.末梢血管においてノルエピネフリンの血管収縮作用を抑制し,血圧を低下させる.
〔体内動態〕
t1/2:約2hr
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mw:196.68
mp:174〜175℃(分解)
★白色〜帯黄白色の結晶性の粉末で,においはなく,味は苦い.
pKa:10.3
★極めて溶けやすい.
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