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5-HT3受容体拮抗薬


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名称及び製剤 治療に関する項目 使用上の注意に関する項目 作用機序と体内動態 化学構造及び物性
塩酸グラニセトロン

〔効〕抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐).

〔用〕(内)1日1回2mgを服用. (注)40μg/kgを生食100mLで希釈し1日1回点滴,効果がない場合は更に40μg/kgを追加.

〔禁〕本剤過敏症.

〔副〕〔重大な副作用〕アナフィラキシー様症状→中止. 〔その他の副作用〕発疹,頭痛,不眠,眩暈,頻脈,胃もたれ感,GOT・GPTの上昇,発熱,全身倦怠感,顔面潮紅.

〔乳〕中止.

〔備〕(注)フロセミド注の原液及びジアゼパム注との配合で沈殿.

〔作用機序〕
セロトニンの5-HT3受容体遮断薬であり,求心性迷走神経終末とCTZに作用して嘔吐を抑制する.

〔体内動態〕
血漿たん白結合率:57〜77%

mw:348.88
mp:約291℃(分解)
★白色〜微黄白色の結晶性粉末,無臭.
pKa:約9.4
★溶けやすい.

granisetron HCl
カイトリル
Kytril
(スミスクライン・ビーチャム)
―細粒(劇):0.5mg中2mg
―錠(劇)
:1mg, 2mg
―注(劇)
:3mL中3mg.
pH:5.0〜7.0
浸透圧比(生理食塩液対比):約1

塩酸アザセトロン

〔効〕抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐).

〔用〕1日1回10mg静脈内投与.効果不十分な場合は1日20mgまで追加投与.

〔禁〕本剤過敏歴.

〔副〕〔重大な副作用〕アナフィラキシーショック. 〔その他の副作用〕頭痛,頭重,焦燥感,口渇,顔面蒼白,冷感,動悸,GOT・GPT・総ビリルビン値・γ-GTP・Al-P・LDHの上昇,BUN上昇,.発疹,全身そう痒感,発熱,倦怠感,悪寒,両足けいれん,顔面潮紅,血管痛,しゃっくり.

〔乳〕授乳中止.

〔貯〕遮光.

〔作用機序〕
5-HT3受容体拮抗薬である.抗悪性腫瘍剤により遊離された5-HTが,求心性腹部迷走神経末端に存在する5-HT3受容体に結合して嘔吐が発現すると考えられるが,本剤はこの求心性迷走神経末端において5-HT3受容体と拮抗することにより,嘔吐を抑制する.

〔体内動態〕
Cmax:159ng/mL(5mg i.v.)
 191ng/mL(10mg i.v.)
t1/2:4.1〜4.8hr(i.v.)
Vd:195L
CL:37.0L/hr
血漿たん白結合率:31.2%
尿中排泄率:65〜71%(i.v., 24hr)

mw:386.28
mp:約309℃(分解)
★白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない.
R体[α]20D:-3.0°(水)
S体[α]20D:+2.9°(水)
pKa:8.9
★溶けやすい.
油水分配係数:0.16(n-オクタノール/pH7)

azasetron HCl
セロトーン
Serotone
(日本たばこ-吉富)
―注:2mL中10mg

◆使用上の注意改定指示
H13/05/31

塩酸オンダンセトロン

〔効〕抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐).

〔用〕1日1回4mgを投与. (注)緩徐に静脈内投与.

〔禁〕本剤過敏歴.

〔慎〕薬物過敏症の既往歴のある患者.重篤な肝障害のある患者.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック,アナフィラキシー様症状. 〔重大な副作用(外国)〕てんかん様発作. 〔その他の副作用〕発疹,そう痒→中止.頭痛,頭重感,ふるえ感,眠気,下痢,便秘,不随意運動,熱感,顔面潮紅,しゃっくり,発熱,全身倦怠感,GOT・GPT・LDH・γ-GTP・総ビリルビン値の上昇.

〔乳〕授乳中止.

〔貯〕遮光.

〔作用機序〕
5-HT3受容体拮抗薬である.抗癌剤投与時に回腸部位の5-HTが増加し,求心性迷走神経末端の5-HT3受容体を介して起こる嘔吐を抑制する.また,第四脳室最後野に存在する化学受容器引き金帯(CTZ)の5-HT3受容体に直接作用して嘔吐を抑制する.

〔体内動態〕
Cmax:10.9ng/mL,
Tmax:2.0hr(4mg p.o.)
t1/2:4.8hr(p.o.), 5.13hr(i.v.)
血漿たん白結合率:約88%
尿中排泄率:2.4〜2.8%(p.o., 24hr)
主な代謝物:7-OH体, 8-OH体

mw:365.86
mp:172℃
★白色〜微黄白色の結晶性の粉末である.
pKa:7.4
★やや溶けにくい.
油水分配係数:0.6(n-オクタノール/pH6)

ondansetron HCl
ゾフラン
Zofran
(日本グラクソ-三共)
―錠(劇):2mg, 4mg
―注(劇):2mL中4mg
塩酸ラモセトロン

〔効〕抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐).

〔用〕(錠)0.1mgを1日1回経口投与.(注)0.3mgを1日1回静注,効果不十分な場合は同用量を追加投与.1日0.6mgまで.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック,アナフィラキシーショック,アナフィラキシー様症状.てんかん様発作. 〔その他の副作用〕頭痛,頭重感,眠気,発熱,下痢,体熱感,頭部のほてり,舌のしびれ感((注)のみ).GOT・GPT・γ-GTP上昇.

〔妊〕有益時のみ投与.

〔乳〕授乳中止.

〔貯〕遮光.

〔作用機序〕
消化管の腸クロム親和性細胞から遊離したセロトニンが,消化管粘膜内求心性迷走神経終末に存在するセロトニン5-HT3受容体に結合・刺激して嘔吐中枢を経て嘔吐を誘発するのを,5-HT3受容体を遮断することにより制吐作用を発現する.

〔体内動態〕
t1/2β:約5hr
Vd:2.1L/kg
CL:0.27L/hr/kg
尿中排泄率:16〜22%(24hr)

mw:315.80
mp:270〜280℃
★白色〜微黄白色の結晶性の粉末.
pKa:7.4
★溶けやすい.
油水分配係数:110(1-オクタノール/pH7.4)
[α]20D:-42.8°(メタノール)

ramosetrpn HCl
ナゼア
Nasea
(山之内)
―OD錠:0.1mg
口腔内崩壊錠
―注(劇):2mL中0.3mg
pH:4.0〜5.0
浸透圧比(生理食塩液比):約1
塩酸トロピセトロン

〔効〕抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐).

〔用〕1回5mgを1日1回経口投与.

〔禁〕妊婦又は妊娠しいている可能性のある婦人,本剤の成分に対し過敏症既往歴.

〔慎〕重篤な肝障害患者,薬物過敏症の既往歴.

〔相〕併用注意:リファンピシン・フェノバルビタール等は本剤の血中濃度を低下させ作用を減弱させる.

〔副〕〔重大な副作用〕虚脱,失神,心停止,ショック,洞ブロック→中止. 〔その他の副作用〕発疹→中止,頭痛,下痢,GOT・GPT上昇,LDH・ビリルビン値上昇,発熱.

〔乳〕授乳中止.

〔作用機序〕
5-HT3受容体拮抗薬である.求心性迷走神経終末部の5-HT3受容体でセロトニンと競合的に拮抗して悪心・嘔吐を抑制する.

〔体内動態〕
Cmax:6.2ng/mL(5mg p.o.),
Tmax:3.4hr(5mg p.o.)
t1/2:8.3hr
F:61%
Vd:640L
CL:55L/hr
血漿たん白結合率:59%
尿中排泄率:11%
主な代謝物:5-OH抱合体

mw:320.82
mp:約280℃(分解)
★白色の結晶性の粉末で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがある.
★本品は水に溶けやすく,メタノールにやや溶けやすく,エタノールにやや解けにくく,氷酢酸に溶けにくく,酢酸エチル又はエーテルにはほとんど溶けない.
pKa:9.46±0.27
油水分配係数:-1.41(オクタノール)
酸性〜中性のpH域では親水性,アルカリ性のpH域では疎水性を示す.

tropisetron HCl
ナボバン
Navoban
(ノバルティス)
―カプセル:5mg

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