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グロブリン製剤


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名称及び製剤 治療に関する項目 使用上の注意に関する項目 作用機序と体内動態 化学構造及び物性

〔共通事項〕

〔用〕(注)点滴静注,直接静注.直接静注する場合は,きわめて徐々に行うこと. (1)無又は低ガンマグロブリン血症,重症感染症における抗生物質との併用:1回2.5〜5.0g,小児50〜100mg/kg. (2)特発性血小板減少性紫斑病(他剤が無効で,著明な出血傾向があり,外科的処置又は出産等一時的止血管理を必要とする場合):1日200〜400mg/kg.なお5日間使用しても症状に改善が認められない場合は中止. (3)川崎病の急性期:1日200〜400mg/kgを5日間.

 

 

 

pH4処理人免疫グロブリン

〔効〕(1)低・無ガンマグロブリン血症. (2)重症感染症における抗生物質との併用. (3)特発性血小板減少性紫斑病. (4)川崎病の急性期.

〔用〕共通事項参照.

〔禁〕本剤成分に対しショック,過敏症既往歴.

〔慎〕IgA欠損症,腎障害,脳・心臓血管障害又はその既往歴,血栓・塞栓症の危険性,溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行うこと.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック.無菌性髄膜炎,急性腎不全. 〔その他の副作用〕発熱,発疹,そう痒等,GOT・GPT・Al-Pの上昇.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕10℃以下,禁凍結.

〔作用機序〕
人免疫グロブリンGのFab及びFc部分を完全に保持しているため優れた生物活性を持つ.各種細菌,細菌毒素,ウイルスとの結合並びにFc受容体等との結合で,好中球,マクロファージ等による貧食・殺菌の促進等を示す.この作用はアルキル化人免疫グロブリンGと同等又はそれ以上.
患者血清中の循環免疫複合体ないしは抗原を排除,抗血小板抗体及び免疫複合体が血小板表面へ吸着するのを拮抗的に阻止,網内系細胞のFc受容体をブロック,血小板の崩壊を防止する.

〔体内動態〕
治療域血漿中濃度:血中IgGレベル400〜600ng/dL

mw:約155,000
★無色の澄明な液剤.脂肪により混濁することあり.
原体:人血漿

pH4 treated human normal immunoglobulin
ポリグロビンN
Polyglobin-N
(バイエル)
―注:10mL中500mg, 50mL中2500mg
pH:3.2〜4.2
浸透圧比(生理食塩液対比):約1.2

乾燥スルホ化人免疫グロブリン

〔効〕(1)無・低ガンマグロブリン血症. (2)重症感染症における抗生物質との併用. (3)特発性血小板減少性紫斑病. (4)川崎病の急性期.

〔用〕共通事項参照.

〔禁〕本剤に対しショック,過敏症既往歴.

〔慎〕IgA欠損症,腎障害,脳・心臓血管障害又はその既往歴,血栓・塞栓症の危険性,溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行うこと.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック.無菌性髄膜炎,急性腎不全. 〔その他の副作用〕発疹,熱感,蕁麻疹,GOT・GPTの上昇.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕30℃以下,禁凍結.

〔作用機序〕
pH4処理人免疫グロブリンに準ずる.

〔体内動態〕
t1/2:約25day(100mg/kg, i.v.)
治療域血漿中濃度:200mg/dL以上(無ガンマグロブリン血症)

mw:約16万
★溶剤を加えるとき,微黄色の澄明な液.
原体:10,000人以上の健康人血漿よりCohnの低温エタノール法で,分画消去した人免疫グロブリンGをスルホ化したもの.

freeze-dried sulfonated human normal immunoglobulin
ベニロン
Venilon
献血ベロニン-I
Kenketu Venilon-I
(化血研,帝人)
―注:500mg, 1000mg, 2500mg
用時溶解
pH:6.4〜7.2
浸透圧比(生理食塩液対比):約2

◆使用上の注意改定指示
H13/07/04

乾燥ペプシン処理人免疫グロブリン

〔効〕(1)無・低ガンマグロブリン血症. (2)重症感染症における抗生物質との併用.

〔用〕共通事項参照.

〔禁〕本剤の成分に対しショック,過敏症既往歴.

〔慎〕IgA欠損症,腎障害,溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行うこと.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック.無菌性髄膜炎,急性腎不全. 〔その他の副作用〕発熱,嘔吐,局所性浮腫.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕10℃以下,禁凍結.

〔作用機序〕
病原体(抗原)の中和作用,抗菌作用.

〔体内動態〕
治療域血漿中濃度:200mg/dL以上

★溶剤を加えるとき,澄明又はわずかに白濁した液剤.
原体:健康人血漿よりCohnの低温エタノール法で,分画消去した人免疫グロブリンGをペプシン処理したもの.

freeze-dried pepsin treated human normal immunoglobulin
ガンマ・ベニンP
Gamma-Venin P
(HMR)
―注:500mg, 2500mg
用時溶解
pH:6.4〜7.4
浸透圧比(生理食塩液対比):約2

◆使用上の注意改定指示
H13/07/04

ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン

〔効〕(1)低・無ガンマグロブリン血症. (2)重症感染症に.おける抗生物質との併用. (3)特発性血小板減少性紫斑病. (4)川崎病の急性期.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣運動性ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善(献血グロベニン-I).

〔用〕「グロブリン製剤」共通事項参照. 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の場合:1日400mg/kgを5日間(献血グロベニン-I)

〔禁〕本剤成分に対しショック,過敏症既往歴.

〔慎〕IgA欠損症,腎障害.脳・心臓血管障害又はその既往歴,血栓・塞栓症の危険性,溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行うこと.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック.無菌性髄膜炎,急性腎不全. 〔その他の副作用〕発疹,そう痒感,GOT・GPTの上昇,悪心.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕10℃以下,禁凍結,溶解後1時間以内に使用(グロベニン-I,献血グロベニン-I).

〔作用機序〕
各種細菌,細菌毒素,ウイルスに対する免疫抗体を補充することにより,抗感染作用を示す.
グロブリン(グロベニン-I):細菌感染症の場合,補体の活性化による免疫溶解作用,オプソニン作用,毒素中和作用を示すと考えられる.特発性血小板減少性紫斑病や川崎病の場合の作用機序に関しては諸説あり,特定できない.
グロブリン(ヴェノグロブリン-IH):ヴェノグロブリン-Iとほぼ同等である.即ち,各種細菌,細菌毒素,ウイルスに対する免疫抗体を補充することにより,抗感染作用を示すと考えられる.

mw:156,000〜161,000(IgGとして)
★白色粉末,無臭.
★無色ないし淡黄色の澄明な液.健康の献血者のプール血漿より製剤化.
★Cohnの低温エタノール分画.ポリエチレングリコール4000処理,DEAEセファデックス処理及び60℃,10時間液状加熱処理.

polyethylene glycol treated human normal immunoglobulin
ヴェノグロブリン-IH
Venoglobulin-IH
(吉冨)
献血ヴェノグロブリン-IHヨシトミ
Kenketsu Venoglobulin-IH Yoshitomi
(吉冨)
―注:500mg, 1000mg, 2500mg
pH:5.0〜6.0
浸透圧比(生理食塩液対比):約1
グロベニン-I
Glovenin-I
(日本製薬,武田)
献血グロベニン-I-ニチヤク
Kenketsu Glovenin-I-Nichiyaku
(日本製薬,武田)
―注:500mg, 2500mg
用時溶解
pH:6.4〜7.2
浸透圧比(生理食塩液対比):約1.3〜1.7

◆使用上の注意改定指示
H13/07/04

ポリエチレングリコール処理抗破傷風人免疫グロブリン

〔効〕破傷風の発症予防,発症後の症状軽減.

〔用〕(注)予防:250国際単位,重症の外傷例1500国際単位を点滴静注. 治療:軽中等症例1500〜3000単位,重症例3000〜4500単位.

〔禁〕本剤成分に対しショック,過敏症既往歴.

〔慎〕IgA欠損症,腎障害.溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行うこと.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック,急性腎不全. 〔その他の副作用〕発熱,頭重感,嘔吐.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕10℃以下,禁凍結.

〔作用機序〕
血中に遊離している破傷風毒素を速やかに中和させる.

★溶剤を加えるとき,淡黄色の澄明又はわずかに混濁した液剤.
★ヒトポリエチレングリコール処理免疫グロブリンG中破傷風抗毒素を含む.
★Cohnの低温エタノール分画.ポリエチレングリコール4000処理.
polyethylene glycol treated human anti-tetanus immunoglobulin
テタノブリン-IH
Tetanobulin-IH
(吉冨)
―注:破傷風抗毒素250国際単位, 1500国際単位
用時溶解
pH:5.0〜6.0
浸透圧比(生理食塩液対比):約1
抗HBs人免疫グロブリン

〔効〕〔用〕(1)HBs抗原陽性血液の汚染事故後のB型肝炎発症予防:事故発生後7日以内(48時間以内が望ましい)に1回5〜10mLを筋注,小児0.16〜0.24mL/kg. (2)新生児のB型肝炎予防:生後5日以内(48時間以内が望ましい)に初回,0.5〜1mLを筋注,追加0.16〜0.24mL/kg.

〔禁〕HBs抗原陽性者,本剤成分に対しショック歴.

〔慎〕IgA欠損症,溶血性・失血性貧血,免疫不全・免疫抑制状態.

〔相〕非経口用生ワクチン:本剤投与後では生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので,生ワクチンの接種は本剤投与3ヶ月以上後に行う.

〔副〕〔重大な副作用〕ショック. 〔その他の副作用〕発熱,発疹.

〔妊〕有益投与.ヒトパルボウイルスB19感染の可能性を否定できない.

〔貯〕10℃以下,禁凍結.

〔作用機序〕
HBs抗原に対する抗体であるから,外表部にHBs抗原を持つB型肝炎ウイルスに感染防御抗体として作用する.B型肝炎ウイルスに汚染されたヒトに早期に投与すると,受動免疫を与え,血中のB型肝炎ウイルスを不活化する.

★無色ないし黄褐色の澄明な液.
★ヒトの免疫グロブリンG中の抗HBs抗体を含む.
★Cohnの低温エタノール分画法.
human anti-HBs immunoglobulin
抗HBsヒト免疫グロブリン「日赤」
(日赤)
ヘパトセーラ
Hepatothera
(化血研,藤沢)
―注:1mL中抗HBs抗体200単位
pH:6.4〜7.2
浸透圧比(生理食塩液対比):約1.5(抗HBsヒト免疫グロブリン), 約1.8(ヘパトセーラ)

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