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薬物拮抗薬


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名称及び製剤 治療に関する項目 使用上の注意に関する項目 作用機序と体内動態 化学構造及び物性
ヨウ化プラリドキシム

〔効〕有機リン剤中毒の解毒.

〔用〕(注)1回1gを徐々に静注.

〔慎〕筋無力症.

〔相〕アトロピン併用時には混注しない(薬効発現が遅延).

〔副〕嘔気,口内苦味感,不整脈,胸内苦悶,下顎疲労感,軽度不快感,ヨウ素過剰症状(鼻咽頭灼熱感,耳下腺痛).

〔妊〕有益性が危険性を上回る場合のみ.

〔作用機序〕
有機リン剤がコリンエステラーゼの活性中心を安定なリン酸エステルに変えるが,本剤はこれを加水分解し,活性部位を再生することにより酵素活性を復活し,中毒症状を緩解する.ネオスチグミンなどのカルバミルエステル系阻害剤には拮抗しない.

〔体内動態〕
t1/2:1hr(i.v.)
尿中排泄率:72〜86%(20mg/kg i.v., 1hr)
主な代謝物:N-methyl pyridinium-2-nitrile, N-methyl pyridinium-2-carboxyamide, N-methyl pyridinium-2-aldehyde, N-methyl-2-pyridone, N-methyl pyridinium-2-carboxylic acid

mw:264.07
mp:約216℃(分解)
★黄色の結晶又は結晶性の粉末で,においはなく,味はわずかに苦い.
pKa:8.9
★やや溶けやすい.

pralidoxime iodide
パム
PAM
(東和薬品,住友)
―注:20mL中500mg
pH:3.0〜5.0
浸透圧比(生理食塩液対比):0.5〜0.6

硫酸プロタミン(局)

〔効〕ヘパリン過量投与時の中和,血液透析・人工心肺・選択的脳灌流冷却法などの血液体外循環後のヘパリン作用の中和.

〔用〕(注)ヘパリン1000単位に対して本剤10〜15mgを生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100〜200mLに希釈して10分以上をかけて徐々に静注.1回50mgまで.本剤の投与量はプロタミン中和試験により決める.

〔副〕ショック→中止.急速投与:血圧降下,徐脈,呼吸困難,一過性皮膚潮紅,温感,悪心・嘔吐.→ゆっくり静注.

〔備〕血液透析,人工心肺による血液体外循環終了時にヘパリン及びデキストラン硫酸を本剤で中和する場合に,反跳性の出血が現れることがあるが,本剤を少量追加することにより防ぐことができる.

〔作用機序〕
ヘパリンとイオン結合性に結合し,抗凝血活性を欠く安定複合体を形成することによりヘパリンの作用を中和する.ヘパリンがない時には血管内で血小板やフィブリノーゲンなどのたん白質と相互作用し,それ自体で抗凝固活性を現す.

mw:1万以下.
★白色〜淡灰黄色の粉末.
★溶けにくい.
原体:サケ科などの魚類の成熟した精巣から得た強塩基性ポリペプチドである.

protamine sulfate
ノボ・硫酸プロタミン
Novo Protamine Sulfate
(ヘキスト・マリオン・ルセル)
―注:10mL中100mg
pH:5.0〜7.0
浸透圧比(生理食塩液対比):約0.8
添加物:ベンジルアルコール

◆使用上の注意改定指示
H14/10/30

ロイコボリンカルシウム(局)

〔効〕葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減.

〔用〕(1)メトトレキサートによる副作用発現時:(注)1回6〜12mgを4回6時間ごとに筋注. (内)1回10mgを4回6時間ごとに内服. 同過剰投与時:投与した同量を投与. (2)メトトレキサート・ロイコボリン救援療法:メトトレキサート投与終了3時間後より15mgを3時間ごとに9回静注.以後6時間ごとに8回静注・筋注. (3)メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法:メトトレキサート投与後24時間目より1回15mgを6時間ごとに2〜6回服用・静注・筋注.

〔副〕葉酸の投与で過敏症,静注で一過性の血管痛,筋注で一過性の疼痛.

〔貯〕遮光.

〔作用機序〕
本剤は完全に還元された代謝的に機能性のある葉酸補酵素である.メトトレキサートが二水素葉酸還元酵素(DHFR)を阻害し,正常細胞の四水素葉酸の生成が障害を受けた場合,本剤はこれに替って葉酸補酵素として機能し,正常細胞のチミジル酸合成を賦活する.

〔体内動態〕
Cmax:3.5μg/mL,
Tmax:5min(15mg i.v.)
Cmax:0.48μg/mL,
Tmax:2hr(15mg p.o.)
t1/2:5hr(i.v., p.o.)
Vd:34.8L(i.v.)
CL:76.1mL/min(i.v.)
尿中排泄率:
 8〜10%(i.v., 24hr)
 16〜17%(p.o., 24hr)
主な代謝物:5-methyl tetrahydrofolate, 5,10-methylene tetrahydrofolate, p-aminobenzoylglutamic acid

mw:511.51
mp:240〜250℃(分解)(ロイコボリン)
★淡黄色〜黄色の粉末で,におい及び味はない.
[α]20D:+14.6°
pKa:3.1, 4.8, 10.4
★極めて溶けやすい.
★光りによって徐々に変化する.

calcium leucovorin
ロイコボリン
Leucovorin
(レダリー,武田)
―錠:5mg
―注:1mL中3mg
pH:6.5〜8.5
浸透圧比(生理食塩液対比):約0.1
添加物:パラオキシ安息香酸メチル, パラオキシ安息香酸プロピル


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