新着ページ - 更新ページ - 全文検索 - 識別記号で検索 - アンケート
必ず「利用上の注意」をお読みになり、同意された方のみご利用ください。

ホーム > 抗悪性腫瘍薬 >
免疫調整剤


〜 広告 〜

名称及び製剤 治療に関する項目 使用上の注意に関する項目 作用機序と体内動態 化学構造及び物性
クレスチン
Krestin
(呉羽化学,三共)
―末:1包1g

〔効〕(1)胃癌(手術例),結腸・直腸癌(治癒切除例)の化学療法併用による生存期間の延長. (2)小細胞肺癌の化学療法などとの併用による奏効期間の延長.

〔用〕(内)1日3gを1〜3回食後に分服.

〔副〕悪心・嘔気,嘔吐,食欲不振,下痢,胃部不快感,発疹.

〔備〕カワラタケの菌糸体より抽出したたん白質結合多糖体で免疫賦活作用を示す.
別名:polysaccharide-K, PSK, coriolus versicolor.

〔作用機序〕
宿主介在作用により,低下した宿主の免疫抵抗性を改善・回復する.マウスやラットの実験から,同系腫瘍細胞によって誘導される細胞障害活性の増強,NK細胞活性の増強,IL-1,IL-2産生能の増強,及び腫瘍細胞増殖に対する腹腔マクロファージの抑制活性を強めることが認められ,また担癌による異種赤血球に対する抗体産生能の低下,マクロファージ走化性の低下,インターフェロン産生能の低下などを回復させた.
mw:平均分子量約10万
mp:約120℃から徐々に黒変し分解する.
★褐色又は褐色を帯びた粉末で,わずかに特異なにおいがあり,味はない.
原体:カワラタケの菌糸体より得られたもの.

ピシバニール(劇)
Picibanil
(中外)
―注:0.2KE, 0.5KE, 1KE, 5KE
添加物:硫酸マグネシウム, DL-メチオニン, マルトース, ベンジルペニシリンカリウム
(1バイアル/2mL生理食塩液溶解時)
pH:6.0〜7.5
浸透圧比(生理食塩液対比):約1

〔効〕〔用〕(1)胃癌(手術例)・原発性肺癌における化学療法との併用による生存期間延長:初回0.2〜0.5KEを筋注・皮下・皮内注.連日又は隔日1回を2〜3週間かけて2〜5KEまで漸増,維持量1回2〜5KE,週1〜2回. (2)消化器癌・肺癌の癌性胸・腹水減少時:1回5〜10KEを週1〜2回漿膜腔内投与. (3)他剤無効の頭頸部癌(上顎癌,喉頭癌,咽頭癌,舌癌)・甲状腺癌:1回5〜10KEを毎日又は数日に1回・腫瘍内腫瘍辺縁部に注入. (4)りんぱ管腫:0.05〜0.1KE/mLの懸濁溶液で吸引りんぱ管腫液量と同量を局所注入.1回総投与量上限2KE.

〔禁〕本剤・ベンジルペニシリンショック歴.〔原則禁忌〕本剤・ペニシリン系薬過敏歴.

〔慎〕心・腎疾患,セフェム系薬過敏歴,本人・血族にアレルギー体質.

〔副〕ショック→中止,局所の痔痛,腫脹,熱感,発熱,全身倦怠,頭痛,関節痛貧血,白血球増加,GOT・GPT・ALPの上昇→中止,食欲不振,悪心・嘔吐,下痢.

〔妊〕有益時のみ投与.

〔備〕1KE=2.8mg.

〔作用機序〕
溶連菌の弱毒株をベンジルペニシリンの存在下に処理し,凍結乾燥した菌体製剤.
宿主免疫能を賦活し,抗腫瘍効果を発現する.すなわち,好中球,マクロファージ,りんぱ球数の増加,好中球,マクロファージ, NK細胞の活性化及びCTL細胞の誘導を起こすこと,またIL-1, IL-2, CSF, γ-インターフェロンなどの調節性サイトカインやTNFなどの抗腫瘍サイトカインを産生させることが,マウス,ラット及びヒトで観察された.

★白色〜類白色の凍結乾燥した吸湿性の粉末.わずかに特異なにおいがある.
原体:ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株.

乾燥BCG(膀注内用)

〔効〕表在性膀胱癌,膀胱上皮内癌.

〔用〕膀注:本品1本(80mg)に添付の生理食塩液1mLを加え懸濁液とする.これを生理食塩液40mLでさらに薄め均等なBCG希釈液を調製する.尿道カテーテルを膀胱内に無菌条件下で挿入し,残尿を排出した後,BCG希釈液の全量を同カテーテルより膀胱内に出来るだけゆっくり注入し,原則として2時間膀胱内に保持するように努める.これを通常週1回8週間繰り返す.

警告:(1)経尿道的切除術(TUR-Bt),生検及びカテーテル挿入により外傷を生じた直後には本剤を投与すべきではなく,外傷の治癒の状態を観察しながら,7〜14日間間隔をあけて投与する.また,本剤の投与は緊急時に十分措置できる医療施設及び膀胱癌の治療に十分な経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与する. (2)アナフィラキシー様症状があらわれた場合は本剤の投与を中止し,直ちに抗ヒスタミン剤又はステロイド剤の投与とともに抗結核剤による治療が必要である.

〔禁〕AIDS,白血病,リンパ腫等併発疾患,又は抗癌療法(細胞傷害性薬剤療法,放射線照射)による免疫抑制状態,及び先天性又は後天性免疫不全,HIVキャリア及び免疫抑制量のステロイド剤又は他の免疫抑制剤を投与している患者,明白な活動性の結核症,熱性疾患,尿路感染症又は肉眼的血尿,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人.

〔慎〕結核既往歴又はツベルクリン反応強陽性,薬剤アレルギー既往歴.

〔相〕(1)抗菌性物質製剤との併用は本剤の作用に干渉されるおそれがある. (2)次の医薬品又は療法との併用で免疫応答の低下,播種性BCG感染のおそれ:抗癌療法,免疫抑制量のステロイド,免疫抑制薬.

〔副〕排尿痛,頻尿,排尿困難,肉眼的血尿,尿混濁,膀胱容量減少,肉芽腫,尿道痛,残尿感,陰茎浮腫,血清クレアチニンの高値,血中尿素窒素の高値,肝機能障害,赤血球沈降速度の異常,赤血球及び白血球数の増加又は減少,血色素量減少,尿中に潜血,たん白尿及び糖が,尿沈渣に白血球及び赤血球が現れることがある.発疹,皮疹,膨丘疹及び蕁麻疹,頭痛,頭重感及び倦怠感,悪心,食欲不振及び口内炎,悪寒戦慄及び体熱感,関節痛,下腹部痛,下腹部重圧感,消耗,衰弱,鼠径部リンパ節腫脹,肺炎及び咳嗽.

〔作用機序〕
フィブロネクチンを介して腫瘍細胞内に取り込まれ,この細胞は抗原提示細胞として,あるいはマクロファージに貪食されることにより,Tリンパ球の感作が成立する.細胞傷害性Tリンパ球は標的腫瘍細胞を直接に障害し,Tリンパ球の産生する種々のサイトカインもまた,腫瘍細胞に傷害的に作用する.

 

freeze-dried BCG (intravesical)
イムノブラダー膀注用
Immunobladder intravesical
(日本ビーシージー,協和薬品)
―膀注用:80mg
pH:6.5〜6.9
浸透圧比:1.053〜1.083
〔備〕生きたカルメット・ゲラン菌の凍結乾燥製剤

◆使用上の注意改定指示
H13/07/04

ウベニメクス

〔効〕成人急性非りんぱ性白血病の完全寛解導入後に維持強化化学療法剤と併用.

〔用〕(注)1日1回30mg.

〔副〕GOT・GPT上昇,発疹・発赤,そう痒感,軽度の脱毛,悪心・嘔吐,食欲不振,腹部膨満感,腹痛,下痢,頭痛,しびれ感,ふらつき,口腔内違和感,浮腫.

〔作用機序〕
作用機序は確立していないが,抗腫瘍免疫能を活性化すると考えられている.

〔体内動態〕
Cmax:2.2μg/mL,
Tmax:1.0hr(30mg p.o.)
t1/2:5.7hr
血漿たん白結合率:11.7〜16.8%
尿中排泄率:83〜94%(代謝物を含むp.o., 24hr)
主な代謝物:p-ヒドロキシ体

mw:308.38
mp:約234℃(分解)
★白色の結晶性の粉末で,においはなく,味は苦い.
★溶けにくい.
[α]25D:-20.5〜-22.5°(氷酢酸)
pKa:3.2, 8.1

ubenimex
ベスタチン
Bestatin
(日本化薬)
―カプセル:10mg, 30mg

【その他のカテゴリ】[↑ページTOPへ]
病原微生物に対する医薬品 中枢・末梢神経系作用薬 感覚器官用薬 抗アレルギー用薬
循環器官用薬 呼吸器官用薬 消化器官用薬 抗炎症薬・抗リウマチ薬
ホルモン 泌尿器疾患用薬 婦人科疾患用薬 皮膚疾患用薬
ビタミン 血液作用薬 輸液及び関連製剤 糖尿病治療薬
薬物拮抗薬・重金属中毒治療薬 漢方製剤 抗悪性腫瘍薬 免疫抑制薬
トキソイド・ワクチン類 造影剤 診断用薬 殺菌消毒薬
生活改善薬・その他 製薬関連企業 薬系大学 機関・団体
情報 利用者登録リンク

〜 広告 〜

CGI Powered by - Yomi-Search Ver3.41 -

Copyright(C) 2003 YakuYakuDaijiten. All right reserved.