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免疫調整剤


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名称及び製剤 治療に関する項目 使用上の注意に関する項目 作用機序と体内動態 化学構造及び物性
シクロスポリン(局)(劇)

〔効〕(1)腎移植における拒否反応の抑制. (2)骨髄移植における拒否反応及び移植片対宿主病の抑制. (3)肝移植における拒否反応の抑制. (4)(内)ベーチェット病(眼症状のある場合). (5)(内)乾癬. (6)再生不良性貧血(重症),赤芽球癆. (7)ネフロ―ゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合).

〔用〕(内)(1)腎移植:移植前日から1日量9〜12mg/kgを1〜2回に分服.以後1日2mg/kgずつ減量.標準維持量1日4〜6mg/kg(増減). (2)骨髄移植:移植前日から1日量6〜12mg/kgを1〜2回に分服.3〜6か月間継続し,その後徐々に減量・中止. (3)ベーチェット病:1日5mg/kgを1〜2回に分服.1か月ごとに1日1〜2mg/kgずつ減量.標準維持量1日3〜5mg/kg(増減). (4)肝移植:移植前日から1日量14〜16mg/kgを1日2回に分服.その後徐々に減量し維持量5〜10mg/kg(増減). (5)乾癬:1日量5mg/kgを1日2回に分服.効果発現後1か月ごとに1mg/kg減量し,維持量は3mg/kg(増減). (6)1日量6mg/kgを2回に分服. (7)頻回再発型:1日量1.5mg/kg(小児2.5mg/kg)を2回に分服. (注)(1)腎・骨髄移植:移植前日から1日量3〜5mg/kg. (2)肝移植:移植前日から1日量4〜6mg/kg.生理食塩液又はブドウ糖注射液で100倍に希釈して点滴静注.できるだけ速やかに経口投与に切り換える.

〔禁〕本剤過敏歴.タクロリムス投与中,妊婦.

〔慎〕(注)本人又は血族にアレルギー体質.薬物過敏歴.

〔相〕併用禁忌:(1)生ワクチン接種で発症のおそれ. (2)タクロリムスで血中濃度上昇,また相互に副作用増強. 併用注意:(1)アムホテリシンB,アミノ糖系薬,シプロフロキサシン,バンコマイシン,ST合剤,NSAIDで相互に腎毒性増強. (2)アミオダロン,Ca拮抗薬,エリスロマイシン,ドキシサイクリン,アゾール系抗真菌薬,卵胞ホルモン,黄体ホルモン,ダナゾール,メトクロプラミド,胆汁酸製剤,ブロモクリプチン,アロプリノール,副腎皮質ホルモンで血中濃度上昇. (3)フェニトイン,フェノバルビタール,カルバマゼピン,リファンピシン,イソニアジド,オクトレオチド,プロブコールで血中濃度低下. (4)コルヒチンでミオパチー(筋痛,筋力低下). (5)HMG-CoA還元酵素阻害剤で横紋筋融解症. (6)他の免疫抑制薬. (7)ジゴキシン,テオフィリンの血中濃度上昇. (8)ニフェジピンで歯肉肥厚. (9)K保持性利尿薬で高K血症. (10)利尿薬で高尿酸血症. (11)グレープフルーツジュースで血中濃度上昇.

〔副〕〔重大な副作用〕黄疸.ときにGOT・GPT・Al-P・LDH・ビリルビン上昇.腎障害,溶血性尿毒症症候群,血栓性血小板減少性紫斑病様症状→中止.急性膵炎,全身痙攀,意識障害,錯乱,運動麻痺,皮質盲,昏睡→減量・中止.ベーチェット病症状の誘発・悪化→減量・中止.重篤な細菌,真菌,ウイルスによる感染症.(注)ショック症状→中止. 〔その他の副作用〕発疹→中止.血圧上昇,貧血,白血球減少,血小板減少,消化管潰瘍,悪心・嘔吐,腹痛,胃部不快感,食欲不振,下痢,腹部膨満感,アミラーゼ上昇,多毛,振戦,頭痛,しびれ,眠気,めまい,糖尿・高血糖,高K血症,高尿酸血症,高脂血症,低Mg血症,体液貯留,視力障害,難聴,耳鳴,歯肉肥厚,のぼせ,熱感,発熱,倦怠感,浮腫,体重増加,女性化乳房.

〔妊〕動物で催奇形作用・難産・周産期死亡→投与しない.

〔乳〕母乳中へ移行→授乳は避ける.

〔備〕(1)(注)溶解補助剤としてポリオキシエチレンヒマシ油を含有→ショックの発現に注意. (2)経口投与では吸収が一定せず個人差があるので血中濃度を測定する.

〔作用機序〕
りんぱ球に対し特異的かつ可逆的で強力な免疫抑制作用を示す.
移植免疫反応においてヘルパーT細胞よりのインターロイキンー2(IL-2)の産生,遊離を抑制することにより,臓器移植における拒否反応,及び骨髄移植における移植片対宿主反応を抑制する.
サプレッサーT細胞の活性化は阻害せず.顆粒球及びマクロファージに影響しない.

〔体内動態〕
Cmax:783ng/mL,
Tmax:2.4hr(p.o.内用液)
Cmax:687ng/mL,
Tmax:3.2hr(p.o.カプセル)
t1/2:5.6hr
F:23%
Vd:1.2L/kg
CL:5.9mL/min/kg
血漿たん白結合率:90%以上
(1)腎移植,肝移植,骨髄移植の場合
治療域血漿中濃度 150〜250ng/mL
(2)ベーチェット病の場合
治療域血漿中濃度 50〜200ng/mL
尿中排泄率:0.1%(96hr)
主な代謝物:モノ体, ジヒドロキシ体, N-脱メチル化体

mw:1202.63
mp:約143℃(分解)
★白色の粉末で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがある.
[α]20D:-185〜-193°(メタノール)
★ほとんど溶けない.
油水分配係数:1000以上(n-オクタノール/水)
原体:Tolypocladium inflatum Gamsの培養液中より得られたもの.

ciclosporin
サンディミュン
Sandimmun
(ノバルティス)
―カプセル:25mg, 50mg
―液:50mL中5g
―注:5mL中250mg
添加物:ポリオキシエチレンヒマシ油
(0.5mg/mL生理食塩液溶解時)
pH:4.5〜7.0
浸透圧比(生理食塩液対比):約1

◆使用上の注意改定指示
H13/05/31

タクロリムス水和物(劇)

〔効〕(1)肝移植における拒絶反応の抑制. (2)骨髄移植における移植片対宿主病の治療. (3)腎移植における拒絶反応の抑制.

〔用〕(注)1回0.1mg/kgを生理食塩液またはブドウ糖注で希釈して24時間かけて点滴静注(内服可能になれば,速やかに切り替える).(内)初期は1回0.15mg/kgを1日2回.以後,徐々に減量し維持量は1日量0.10mg/kgを標準とする. (2)(注)移植1日前より1回0.03mg/kgを24時間で点滴.移植片対宿主病の発現後に開始する場合は,1回0.1mg/kgを24時間点滴.(内)移植1日前より0.06mg/kgを1日2回服用.移植初期も同量とし,漸減する.移植片対宿主病の発現後に投与する場合には1回0.15mg/kgを1日2回服用. (3)(注)1回0.10mg/kgを生理食塩液又はブドウ糖注射液で希釈して24時間かけて点滴静注(内服可能となった後は出来るだけ速やかに経口投与に切り換える).(内)移植2日前より1回0.15mg/kgを1日2回.術後初期には1回0.15mg/kgを1日2回とし漸減.維持量1回0.06mg/kgを1日2回.

〔禁〕(注)本剤過敏歴,妊娠・妊娠の可能性.シクロスポリン投与中の患者.カリウム保持性利尿薬投与中の患者.(内)妊娠・妊娠の可能性.シクロスポリン投与中の患者.

〔慎〕本人・両親・兄弟にアレルギー体質(気管支喘息,発疹,蕁麻疹など),薬物過敏症既往歴.

〔相〕併用禁忌:生ワクチン(免疫抑制下による発症),シクロスポリン(副作用増強),スピロノラクトン,トリアムテレン(高カリウム血症). 併用注意:フルコナゾール,エリスロマイシン(本剤血中濃度上昇).アムホテリシンB,アミノグリコシド系抗生物質,スルファメトキサゾール,トリメトプリム,イブプロフェン(腎毒性増強).ニフェジピン,ニルバジピン,ジルチアゼム(本剤の血中濃度上昇).ブロモクリプチン,ダナゾール,グレープフルーツジュース,カルバマゼピン,フェニトイン,リファンピシン(本剤の血中濃度低下).

〔副〕〔重大な副作用〕ショック,心不全,急性腎不全,溶血性尿毒症症候群,汎血球減少,血小板減少性紫斑病,中枢神経障害(けいれん,錯乱,言語障害),イレウス,感染症,リンパ腫. 〔その他の副作用〕視覚障害,血圧上昇,食欲不振,嘔吐,BUN・クレアチニン上昇,膵炎,高K血症,高尿酸血症,高血糖かゆみ,振戦,胸痛,浮腫,頻脈,心電図異常,腹部膨満感,下痢,腹痛,頭痛,眼振,四肢硬直,四肢のしびれ,感覚異常,不眠,傾眠,ほてり,発赤,全身倦怠感,筋肉痛,不眠,顔面潮紅.

〔妊〕動物で催奇形作用,胎児毒性→妊婦に投与禁.

〔備〕(1)注射剤の添加物ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油によるショックが発現することがあるので,患者をよく観察すること. (2)過量投与による副作用発現・低用量投与に拒絶反応の防止のため,血中濃度トラフレベルの測定を頻回に行うこと. (3)アルカリ性で分解されやすいので,強アルカリ性薬剤(アシクロビル,ガンシクロビル,フェニトインなど)と配合しないこと.

〔作用機序〕
主としてT細胞からの分化・増殖因子の産生を阻害して免疫抑制作用をあらわす.これらの因子のm-RNA発現を抑制すると考えられる.

〔体内動態〕
Cmax:7.2ng/mL(0.075mg/kg d.i., 4hr)
t1/2:6.9hr(d.i.)
Cmax:1.2ng/mL,
Tmax:2.5hr(0.15mg/kg p.o.) 血漿たん白結合率:98.8%
尿中排泄率:1%以下

mw:822.05
mp:約130〜133℃
★白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない.
[α]25D:-110〜-115°(ジメチルホルムアミド)
★ほとんど溶けない.
油水分配係数:1000以上(n-オクタノール/水)

tacrolimus hydrate
プログラフ
Prograf
(藤沢)
―注:1mL中5mg
―カプセル:0.5mg, 1mg
添加物:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油, 無水エタノール
pH:4.5〜7.5
浸透圧比(生理食塩液対比):1.3〜1.7
(ともに,生理食塩液を加えて100mLとしたとき)
―カプセル:1mg
添加物:ラウリル硫酸ナトリウム
ミゾリビン 〔効〕〔用〕(1)腎移植における拒否反応の抑制.
初期量:1日2〜3mg/kg分1〜3.
維持量:1日1〜3mg/kg分1〜3.
(2)原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る.また頻回再発型のネフローゼ症候群を除く.)
(3)ループス腎炎(持続性たん白尿,ネフローゼ症候群または腎機能低下が認められ,副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る)
(4)慢性関節リウマチ(過去において,非ステロイド性抗炎症剤,さらに他の抗リウマチ薬の少なくとも1剤により十分な効果の得られない場合に限る)
(2)〜(4)は1回150mgを3回に分服.

〔禁〕本剤に重篤な過敏症の既往,白血球3000/mm3以下の患者,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人.

〔慎〕骨髄抑制,感染症,出血性素因,腎障害.

〔副〕〔重大な副作用〕骨髄機能抑制,感染症,間質性肺炎. 〔その他の副作用〕たん白尿,血尿,BUN上昇,クレアチニン上昇等の腎機能異常,肝機能異常,膵炎,食欲不振,悪心,嘔吐,下痢,軟便,腹痛,腹部膨満感,消化管出血,消化性潰瘍,便秘,口内炎,舌炎,舌苔,発疹,そう痒感,発熱,高血糖,糖尿,尿酸値の上昇,Al-Pの上昇,脱毛,眠気,全身倦怠感,しびれ,四肢異常,知覚眩暈,口渇,ガンマグロブリン低下,浮腫,頭痛,悪寒,耳鳴,味覚異常,動悸,ほてり,月経異常.

〔高齢〕適宜減量.

〔妊〕禁.

〔乳〕授乳中止.

〔小児〕安全性は確立していない.

〔貯〕防湿.

〔作用機序〕
プリン合成系のイノシン酸からグアニル酸に至る経路を拮抗阻害することにより核酸合成を抑制する.

〔体内動態〕
Cmax:2.4μg/mL(100mg投与時)
Tmax:2hr
t1/2:2.2hr
血漿たん白結合率:0.6〜3.7%
治療域血漿中濃度:アザチオプリン及びプレドニゾロン系との併用時 2〜4μg/mL
プレドニゾロン系との併用時
 初期6〜8μg/mL
 維持3〜6μg/mL
尿中排泄率:80%(6時間)

mw:259.22
mp:約198℃(分解)
★白色〜微帯黄白色の結晶性の粉末で,においはない.
[α]20D:-12.5〜-26.4°(水)
★溶けやすい.
pKa:1.4, 6.75
油水分配係数:n-オクタノールにはほとんど分配されない.

mizoribin
ブレディニン
Bredinin
(旭化成)
―錠:25mg, 50mg

◆使用上の注意改定指示
H13/10/17


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