殺菌消毒薬 |
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名称及び製剤 | 治療に関する項目 | 使用上の注意に関する項目 | 作用機序と体内動態 | 化学構造及び物性 |
アクリノール![]() |
〔効〕〔用〕化膿局所の消毒:泌尿器・産婦人科術中術後及び化膿性疾患(せつ・よう・扁桃炎・副鼻腔炎・中耳炎)は0.05〜0.2%.口腔内は0.05〜0.1%で含嗽. |
〔副〕塗布部の疼痛・発赤・腫脹,潰瘍・壊死→中止.過敏症→中止. 〔貯〕遮光. 〔備〕(1)一般細菌に有効. (2)生体組織への刺激性はほとんどなく血清・たん白質の存在下でも殺菌力は低下しない. 〔注意〕衣類・皮膚を黄色に着色し落ちにくい. |
〔作用機序〕 〔体内動態〕 |
mw:361.40 |
acrinol |
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塩酸アルキルジアミンエチルグリシン |
〔効〕〔用〕(外)水で希釈して使用. (1)医療用具:0.05〜0.2%液に10〜15分間浸漬. (2)手術室・病室・家具・器具・物品など:0.05〜0.2%液を布片で塗布・清拭又は噴霧.結核菌には(1)(2)とも0.2〜0.5%液. (3)手指・皮膚:0.05〜0.2%液で約5分間洗った後,滅菌ガーゼあるいは布片で清拭. (4)手術部位(手術野)の皮膚:0.1%液で約5分間洗った後,0.2%液を塗布. (5)手術部位(手術野)の粘膜,皮膚・粘膜の創傷部位:0.01〜0.05%液. |
〔副〕発疹,そう痒感→中止. 〔検〕本剤で消毒したカテーテルで採取した尿はスルホサリチル酸法による尿たん白試験で偽陽性. 〔備〕(1)一般細菌(結核菌を含む),緑膿菌,真菌に有効.芽胞,肝炎ウイルスには無効. (2)石鹸で殺菌力が減弱. |
〔作用機序〕 |
[RNH2CH2CH2NHCH2CH2NHCH2CO2H]HCl RはC8H17〜C16H33,主としてC12H25及びC14H29からなる. mw:380.01 |
alkyldiaminoethylglycine HCl エルエイジー, カチノンSS, ハイパール. |
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エタノール![]() |
〔効〕消毒:手指・皮膚手術部位(手術野)の皮膚,医療器具. 〔用〕消毒部位に塗布.無水エタノールは76.9〜81.4%に希釈して用いる. |
〔禁〕損傷皮膚・粘膜. 〔副〕発疹→中止.皮膚刺激症状→中止. 〔貯〕遮光,密栓,火気厳禁. 〔備〕一般細菌(結核菌を含む),真菌に有効.芽胞,ウイルスには無効. |
〔作用機序〕 |
C2H5OH mw:46.07 |
ethanol |
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過酸化水素 |
〔効〕〔用〕(外)創傷・潰瘍:原液・2〜3倍希釈液で塗布・洗浄. 耳鼻咽喉:原液・2〜10倍希釈液(耳科は時にグリセリン,アルコールで希釈)で洗浄・噴霧・含そう. 口腔:原液・2倍希釈液で洗浄・拭掃. 口内炎の洗口:10倍希釈液で洗口. |
〔貯〕遮光. 〔備〕(1)一般細菌に有効であるが作用は緩和で持続性がない.また発泡による機械的清浄化作用がある. (2)長期間・広範囲に使用しない. |
〔作用機序〕 |
H2O2 ★無色澄明の液.無臭又はオゾン様の臭気を有する.弱酸性.舌面にふれると酸素を放出して泡沫を生じる. |
hydrogen peroxide |
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グルタラール![]() |
〔効〕医療器具の化学的滅菌,殺菌消毒. 〔用〕<調製法>2%及び2.25%液はそのまま,20%液は精製水(又は硬度の高くない水道水)で2%又は0.5%に希釈し,この液に緩衝化剤を加える. <浸漬時間>体液などの付着した器具:1時間以上. 体液などの付着しない器具:30分以上.浸漬後は多量の滅菌水又は水で洗浄する. |
〔副〕過敏症. 〔備〕(1)すべての枯草菌・真菌・芽胞・ウイルスに有効. (2)人体に使用しない. |
〔作用機序〕 |
OHC-CH2CH2CH2-CHO mw:100.12 |
glutaral![]() Cidex (ジョンソン) ![]() Sterihyde (丸石) ―液:2%, 2.25%, 20% (界面活性剤を含有) (2%実用液) pH:約8 |
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クレゾール![]() |
〔効〕〔用〕(外)希釈して使用:手指・皮膚・手術部位の 皮膚,医療用具,手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:1〜2%. 排泄物の消毒:3%. 腔の洗浄:0.2%. |
〔禁〕損傷皮膚. 〔副〕過敏症→中止. 〔貯〕遮光. 〔備〕(1)細菌(緑膿菌,結核菌を含む)に有効.芽胞,ウイルスには無効. (2)経口投与しない.長期間・広範囲に使用しない. |
〔作用機序〕 |
mw:108.14 |
cresol![]() ![]() Saponated Cresol Solution ―液:50%(植物油, 水酸化カリウム含有) |
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グルコン酸クロルヘキシジン![]() |
〔効〕〔用〕(外)術前術後の術者の手指消毒:約5mLを手掌にとり1分間洗浄後,流水で洗い流し,さらに5mLで2分間洗浄. その他の医療従事者の手指消毒:約2.5mLで1分間洗浄後,洗い流す. |
〔禁〕クロルヘキシジン過敏歴,投与禁忌部位:[0.2%エタノール液, 4%液を除く液剤]脳・脊髄・耳(内耳,中耳,外耳),膣・膀胱・口腔などの粘膜面,眼. [クリーム]耳,腟などの粘膜面. [クリーム, 0.05%・0.1%・5%液, 0.5%エタノール液]眼. [消毒用クリーム]広範囲の創傷,熱傷. 〔慎〕薬物過敏歴.本人・血族に喘息などのアレルギー歴. 〔副〕〔重大な副作用〕ショック症状→中止. 〔その他の副作用〕発疹,蕁麻疹→中止. 〔貯〕火気厳禁(エタノール溶液のみ),遮光. 〔備〕(1)一般細菌,真菌に有効.結核菌,芽胞,ウイルスには無効. (2)石鹸で効果減弱.
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〔作用機序〕
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mw:897.77 |
chlorhexidine gluconate![]() Hibiscrub (住友,ゼネカ) ―液:4%(赤色102号, 香料を含有) |
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〔効〕〔用〕(外)皮膚の創傷部位の消毒:希釈せずそのまま使用. |
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![]() Hibitane (住友,ゼネカ) ―液:5%(赤色2号, 香料を含有) |
〔効〕〔用〕(外)手指・皮膚の消毒:0.1〜0.5%. 手術部位の皮膚消毒:0.1〜0.5%液又は0.5%エタノール溶液. 創傷部位:0.05%. 医療用具:0.1〜0.5%又は0.5%エタノール溶液. 手術室・病室・家具・器具・物品など:0.05%. |
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![]() Hibitane Gluconate (住友,ゼネカ) ―液:20% |
〔効〕〔用〕(外)ヒビテン液に準ずる.他に結膜嚢の洗浄・消毒:0.05%以下. 産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒:0.02%. |
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![]() Hibitane Antiseptic Cream (住友,ゼネカ) ―クリーム:1% (セタノール, パラオキシ安息香酸メチル, パラオキシ安息香酸プロピル, ジブチルヒドロキシトルエン, 黄色401号, だいだい色203号, 香料を含有) |
〔効〕〔用〕(外)手指・皮膚,小範囲の皮膚創傷部位・熱傷皮膚面の消毒に1日数回適量を塗布. |
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![]() Maskin R Ethanol Solution (日興,丸石) ―液:0.5%(エタノール溶液) (赤色227号, 香料を含有) |
〔効〕〔用〕(外)手術部位(手術野)の皮膚消毒,医療器具の消毒にそのまま使用する. |
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![]() Wellup (丸石) (グアイアズレン, 香料を含有) ![]() Hibiscohol (サラヤ) ―液:0.2%(エタノール溶液) |
〔効〕〔用〕(外)手指の消毒にそのまま使用する. |
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次亜塩素酸ナトリウム |
〔効〕〔用〕(外)次の有効塩素濃度で使用. 手指・皮膚:0.01〜0.05%. 手術部位の皮膚・粘膜:0.005〜0.01%. 医療器具:0.02〜0.05%. 手術室・病室・家具・器具・物品など:0.02〜0.05%. 排泄物:0.1〜1%. HBウイルス,汚染物:1%. 汚染の不明なもの:0.1〜0.5%. 患者用プール水:残留塩素1ppmになるように調整. |
〔副〕発疹→中止. 〔貯〕遮光,非金属性容器に入れ冷所保存. 〔備〕(1)すべての細菌・真菌・芽胞・ウイルスに有効. (2)金属腐食性あり. |
〔作用機序〕 |
NaClO
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sodium hypochlorite![]() Texant (シオエ,日本新薬) ―液:6%(有効塩素5.72%) |
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塩化ベンザルコニウム![]() |
〔効〕〔用〕(外)手指・皮膚:0.05〜0.1%で清拭.手術前の手洗いは5〜10分ブラッシング. 手術部位(手術野)の皮膚:0.1%で5分間洗い0.2%を塗布. 手術部位の粘膜,皮膚・粘膜の創傷部位:0.01〜0.025%. 感染皮膚面:0.01%. 膣洗浄:0.025%. 結膜嚢:0.02%. 医療用具:0.1%に10分浸漬又は予め炭酸ナトリウム溶液で洗浄後,0.1%で15分間煮沸. 手術室・病室・家具・器具・物品:0.05〜0.2%で塗布・清拭又は噴霧. |
〔副〕過敏症→中止. 〔貯〕遮光. 〔検〕本剤で消毒したカテーテルで採取した尿はスルホサリチル酸法による尿たん白試験で疑陽性. 〔備〕(1)細菌,真菌に有効.結核菌,芽胞,ウイルスには無効. (2)石鹸で効果減弱.綿球,ガーゼなどに吸着される. |
〔作用機序〕 |
★白色又は黄白色の粉末.特異なにおい. |
benzalkonium chloride![]() Osvan (日本製薬,武田) ![]() Oronine-K (大塚製薬工場,大塚) ―液:10% |
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![]() Welpas (丸石) ―液:0.2%(エタノール, 界面活性剤を含有) |
〔効〕医師,看護婦などの医療従事者の手指消毒. 〔用〕(外)約3mLを手掌にとり乾燥するまで摩擦. 術前術後の術者の手指消毒:石鹸でよく洗浄後,上記の消毒を2回繰り返す. |
〔副〕紅斑,そう痒感,浮腫→中止,皮膚刺激症状→中止. 〔貯〕火気厳禁. |
〔作用機序〕 |
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塩化ベンゼトニウム![]() |
〔効〕〔用〕(外)手指・皮膚:0.05〜0.1%で清拭. 手術前の手洗いは5〜10分ブラッシング. 手術部位(手術野)の皮膚:0.1%で5分間洗い0.2%を塗布. 手術部位の粘膜,皮膚・粘膜の創傷部位:0.01〜0.025%. 感染皮膚面:0.01%. 膣洗浄:0.025%. 結膜嚢:0.02%. 医療用具:0.1%に10分浸漬又は予め炭酸ナトリウム溶液で洗浄後,0.1%で15分間煮沸. 手術室・病室・家具・器具・物品:0.05〜0.2%で塗布・清拭又は噴霧. |
〔副〕過敏症→中止. 〔貯〕遮光. 〔検〕本剤で消毒したカテーテルで採取した尿はスルホサリチル酸法による尿たん白試験で疑陽性. 〔備〕(1)細菌,真菌に有効.結核菌,芽胞,ウイルスには無効. (2)石鹸で効果減弱.綿球,ガーゼなどに吸着される. |
〔作用機序〕 |
mw:448.09 |
benzethonium chloride![]() Hyamine (三共) ―液:10% |
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ホウ酸![]() |
〔効〕〔用〕(外)結膜嚢の洗浄・消毒に2%以下で使用する. |
〔副〕発疹,眼瞼炎→中止. 〔備〕長期間使用しない.眼科領域のみ. |
〔作用機序〕 |
H3BO3 mw:61.83 |
boric acid |
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ポピドンヨード![]() |
〔効〕〔用〕(外)手術部位(手術野)の皮膚・粘膜の消毒,皮膚・粘膜の創傷部位の消毒,熱傷皮膚面の消毒,感染皮膚面の消毒. |
〔慎〕ヨード過敏症,重症の熱傷.甲状腺機能に異常のある患者. 〔副〕〔重大な副作用〕アナフィラキシー様症状(呼吸困難,潮紅,蕁麻疹等). 〔その他の副作用〕発疹等→中止.そう痒感,灼熱感,皮膚潰瘍,皮膚変色,接触皮膚炎.血中甲状腺ホルモン値(T3, T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常. 〔妊〕長期・広範囲にわたる使用を避ける. 〔備〕(1)一般細菌,結核菌,真菌及び一部の芽胞,ウイルス(AIDSを含む)に有効.HBウイルスには無効. (2)眼に入らないように注意する.入った場合には,水でよく洗い流す. (3)深い創傷に使用する場合の希釈液としては生理食塩液か注射用水を用い,水道水や精製水を用いない. (4)石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので,石鹸成分を洗い落としてから使用する. (5)電気的な絶縁性を持っているので,電気メスを使用する場合には,本剤が対極板と皮膚の間に入らないように注意する. (6)大量かつ長時間の接触によって皮膚変色,接触皮膚炎があらわれることがあるので,溶液の状態で長時間皮膚と接触させない. 〔注意〕(1)本剤を新生児に使用し,一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある. (2)ポビドンヨード製剤を腟内に使用し,血中総ヨウ素値及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある. (3)本剤を妊婦の腟内に長期間使用し,新生児に一過性の甲状腺機能低下があらわれたとの報告がある. (4)ポビドンヨード製剤を腟内に使用し,乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある. |
〔作用機序〕 |
★暗赤褐色の粉末で,わずかに特異なにおい. |
povidone iodine ◆使用上の注意改定指示 |
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ネオヨジン ◆使用上の注意改定指示 |
〔効〕〔用〕(外)手指・皮膚の消毒,手術部位(手術野)の皮膚消毒. |
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◆使用上の注意改定指示 |
〔効〕〔用〕(外)皮膚・粘膜の創傷部位の消毒,熱傷皮膚面の消毒. |
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◆使用上の注意改定指示 |
〔効〕(外)分娩時,産婦の外陰部・外陰部周囲・腟検査における腔の消毒. 〔用〕外陰部及びその周囲又は腟内に使用する. |
〔禁〕ヨード過敏歴,甲状腺機能異常. 〔副〕〔重大な副作用〕アナフィラキシー様症状→中止. 〔その他の副作用〕発疹等,そう痒感,灼熱感,皮膚潰瘍,血中甲状腺ホルモン値(T3, T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常,接触皮膚炎.. |
〔作用機序〕 ポビドンヨードに準ずる. |
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マーキュロクロム![]() ![]() |
〔効〕〔用〕皮膚表面の一般消毒:2〜5%. 創傷・潰瘍の殺菌・消毒:0.2〜2%. |
〔禁〕水銀製剤過敏歴,膀帯ヘルニアの小児,粘膜面,口に触れる可能性のある部位(乳頭など). 〔副〕ショック,蕁麻疹,そう痒感,紅斑,小水疱→中止. 〔貯〕遮光. 〔備〕(1)芽胞(炭疽菌,破傷風菌など)には無効. (2)別名:メルブロミン. (3)長期・広範囲で水銀中毒(腎障害,骨髄抑制). |
〔作用機序〕 皮膚・粘膜に塗布するとHgイオンを解離し,細菌のSH酵素と結合して酵素阻害を起こす(静菌作用).刺激のない緩和な消毒薬. |
C20H8Br2HgNa2O6 mw:750.66 |
mercurochrome ―末 ―液:2% |
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ヨードチンキ![]() ![]() |
〔効〕皮膚表面の一般消毒,創傷・潰瘍の殺菌・消毒,歯肉及び口腔粘膜,根管の消毒. 〔用〕(外)5〜10倍に希釈し,1日2〜3回患部に適量塗布. |
〔禁〕ヨード過敏症. 〔副〕ヨード疹→中止,皮膚刺激症状→中止. 〔貯〕火気厳禁. 〔検〕血漿たん白結合ヨード(PBI)及び甲状腺放射性ヨード摂取率の検査値に影響. |
〔作用機序〕 |
★暗赤褐色の液で,特異なにおいがある. |
iodine tincture ―液:ヨウ素6%, ヨウ化カリウム4%, (70%エタノール溶液) |
■病原微生物に対する医薬品 | ■中枢・末梢神経系作用薬 | ■感覚器官用薬 | ■抗アレルギー用薬 |
■循環器官用薬 | ■呼吸器官用薬 | ■消化器官用薬 | ■抗炎症薬・抗リウマチ薬 |
■ホルモン | ■泌尿器疾患用薬 | ■婦人科疾患用薬 | ■皮膚疾患用薬 |
■ビタミン | ■血液作用薬 | ■輸液及び関連製剤 | ■糖尿病治療薬 |
■薬物拮抗薬・重金属中毒治療薬 | ■漢方製剤 | ■抗悪性腫瘍薬 | ■免疫抑制薬 |
■トキソイド・ワクチン類 | ■造影剤 | ■診断用薬 | ■殺菌消毒薬 |
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